夢に対する印象

夢を見るといってもさまざまで、「いい夢」を見ることもあれば、いわゆる「わるい夢」を見ることもあります。目が覚めてからも胸のドキドキが残るような怖い夢を見てしまうこともあるでしょう。怖い目に遭ったり、怖い人が出てきたり……。
時には、自分がまったくその気はないのに怖いことをしてしまうような夢を見てしまうこともあると思います。
目が覚めてから、「これは何か現実でわるいことが起こる前兆ではないか」などと考えてしまうこともあるでしょう。
確かに、たとえばフィクションの世界ではそのようなこともあります。

悪夢を見ると現実世界でも良くないことが起こる?

主人公が悪夢を見て目覚めると現実世界でも良からぬことが起きる、という設定の小説や映画はたくさんあります。フランツ・カフカの有名な小説『変身』は、ある朝、目覚めると虫になっていた男の悲喜劇を描いた小説ですが、主人公のグレゴール・ザムザが、「何か気がかりな、不安な夢から覚めたとき」自分が虫であることを発見した、という書き出しになっています。
「気がかりな」「不安な」というからには、ザムザさんが見たのは「いい夢」ではなかったのでしょう。

怖い夢は必ずしもマイナスではない

しかし、ノンフィクションの世界、つまり私たちが今生きているこの現実の世界で、「わるい夢」は虫になる前兆でもなければ「何か現実でわるいことが起こる前兆」でもありません。
人間が虫になることは、身体構造上、まったく不可能な話です。

むしろ怖い夢は、私たちの身に起こることではなく、私たちの心の中で起こっていることを表すものであると考えられます。しかも夢占いでは、怖い夢は必ずしもマイナスな心の動きを表しているものではないと考えます。
たとえば大きな天変地異が起きて世の中がひっくり返るような出来事を夢に見たとき、それは私たちの心が現状を大きく変えようと思っていることを意味していたりするのです。
怖い夢にただ恐怖するのではなく、じっくり占ってみると、実は人生にとってプラスの何かが導き出されるかもしれないのです。