どうして人は夢を見るのか

「睡眠」や「夢」についての研究は、科学が進歩するにつれてより詳細に行えるようになりました。現在では、たとえば眠っている間の脳波や体の筋肉の動きなどを見て、睡眠を細かく分析することが可能です。
そんな研究の結果、睡眠には、体は休んでいるけれど脳は起きている「レム睡眠」、体も脳も完全に休眠状態にある「ノンレム睡眠」の2種類があること、数時間ごとに2つの睡眠が交互に訪れていることが明らかになっています。
そのうえで、夢の研究も進んでいます。
近年の研究によって、いわゆる「浅い眠り」のレム睡眠のときだけでなく、「深い眠り」のノンレム睡眠のときにも、人はどうやら夢を見るらしいことが判明しました。
また、「夢は必ず見るものだ、『夢を見ない』というのは『夢を覚えていない』というのに過ぎない」という研究結果も出ています。

では、そもそも脳が完全な休眠状態にあるときにさえ見る夢とは、どのような仕組みを持つものなのでしょうか。夢を見ることにはどのような意味があるのでしょうか。
夢が存在する意味、そしてそのメカニズムについては諸説ありますが、たとえば「夢は、脳が記憶や感情の整理をするためのもの」という説があります。最も有力な説のひとつです。

脳は目覚めている間、今まさに目や耳から入ってくる情報を処理し、ものを考えたり計算したりと忙しく働いていますが、眠りのときはその働きが一段落して、あらためて情報をチェックし直します。記憶を整理し、目が覚めている間に起こったこと、そしてこれまでに歩んできた人生の中で起こったこと、そこで感じたことをまとめています。
そして、整理される中で、「実はあのときこう思った」「実はずっとこういう思いを持っている」という感情が現れてくることがあります。
そのような感情が、さまざまな情景、人物、出来事と結びついて夢に描き出されてくるわけです。
夢占いでは、まさしくそのようにしてあらわれる感情を明らかにするものなのです。